RE:感想おまけ

(先にご連絡になりますが、少しでも無理やなと思ったら読まなくて大丈夫です!自分語りになります)

 

その人のスイッチになるきっかけ。

一見他人からしたら些細な出来事でも、その人にとっては人生を変える大きなきっかけになるかもしれない。

それは当事者が自覚するようなきっかけもあれば、当事者さえも気付かないこともあるだろう。

となると、他人のスイッチや、大切な人のスイッチに気づくことができないのはやむを得ないのかもしれない。

 

年末のあの日、私は身勝手ながら泣いた。

 

スペ組のお2人に比べお茶の間すぎる私が、一番苦しかったのは、彼等を大好きと話す2人とのスペが思い出されたからだ。

 

思えばデビュー組しか知らなかった私が彼らに関心を持った理由はスペの2人から聞く話が楽しくて仕方なかったのが大きかったと思う。

 

そして最初に彼等を知るきっかけになったのも、関心を持つスイッチを押してくれたのもまた、今私の拙い文章を読んでくれてるかも知れない貴方とお日様のようにあったかくて眩しい彼の笑顔と、血管と前髪の話をさせてもらったあの垢と、あの夏なのだ。

片足、と私がほざく中、沢山の可愛くてかっこいいアイドル写真をプレゼントしてくれた2人。

YouTube動画を沢山見た日々。

本来なら週の折り返しの疲れが溜まりがちな朝を爽やかな笑顔で楽しみと元気をくれたこと。

 

悔しいが私には彼らの生きる世界がわからない。

与える側ではなく、与えてもらうファンという立ち位置しか経験した事がないからだ。

 

ただ、素敵なファンのおかげで、私の23年は絶対に日々の楽しみというか、輝きが増えた一年だったと心から思っています。

 

素敵な人達の事を教えてくれてありがとう。

 

MIUの4話の青池について、志摩が「彼女の人生はなんだったんだろうな」と溢すシーンがある。

それに対し、伊吹は「そんなの俺達が決める事じゃない」と返す。

 

人生はスイッチの連続で、落とし穴なんてそこら中に転がっているし、選択肢は無限にあったとしても最終的に決めた道しか知ることはできない。選ばなかった選択は、想像するしか術がない為、選んだ道が正解か不正解かも知ることができない。

 

MIU404もコロナが蔓延しなければ、放送時期がズレることはなく、放送話は増え、最終回のラストの展開に結び付くことはなかっただろう。

オタクとしては幻となった話を見たいのは本心だ。だがコロナ禍という、当たり前が覆り、娯楽の必需性について否定されてる感覚に陥ったあの時期にこそ、志摩の「また間違えるかもな。まあ、間違えても、ここからか。」は色んな解釈の元、かなり刺さった事を覚えている。

 

MIU404は決して現実の甘さを煮詰めたドラマとは違う。

だが、希望を祈りに近いメッセージと信念の元、届けてくれた素晴らしいドラマだと感じる。

私はメンタルによってはこのドラマをしんどくなって見れなくなってしまう事もあるが、やはり好きだなと思う。

好きという感性は率直に素敵だなと思う。

 

また近いうち、何でもいい。何か好きな事をお互い話して、乾杯できる未来を密かな楽しみにさせていただきます。

 

社会人生活もとい一人暮らしの夜をスペの皆と出会った事で楽しませてもらってます。

いつもありがとう。

これからもよければ、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

MIU感想part2

引き続き感想を。

MIU404の面白さはキャラクターの個性豊かさによってより一層深みを増しているように思える。

 

おっしゃる通り、九重の刑事成長物語といっても過言ではない。

最終話を経て、1話を見るたびに、九ちゃんこんなに可愛げがなかったか? と思うくらいには無愛想で生意気な所がある。

まあそんな姿も最早愛おしいのだが。

そもそもMIU404ができるスイッチを押したのは九重だ。

九重父が機捜に九重を入れなければ、そもそもペアは陣馬と志摩の401コンビで成り立つ。

404はnot found となり、伊吹が機捜に入るきっかけは恐らく永遠に来なかったであろう。

にしても九重の九州弁、可愛いよな。

九重を演じた岡田健史(現名:水上恒司)が九州出身のため、ほんまもんの方言が聞ける。

方言といえば一つ気になる点。

大阪出身の菅田将暉も関西弁を話していたが本人談によると、素性を明かさないようにするために、エセ関西弁を話していたらしい。私は関西出身ではないためどこがエセか分かりきっていないが、関西の人はもしかすると時折違和感を覚えたかも知れない。

 

そして九重陣馬ペア。こちらも良き相棒である。

個人的に好きなシーンは7話序盤辺り。

九重がゴルフ中陣馬からスーツ写真のメッセージが届いた際、豆治に「彼女からですか」と問われるシーンである。

相棒に服を選んであげて、と話す九重の表情は穏やかで、飲み会にすら最初頑なに来なかった九重がプライベートで相棒の服選ぶくらいには仲を縮めたのだと思うとほっこりする。

九重の相棒が陣馬で良かった。

恐らく志摩か伊吹が相棒の場合、ここまで相性は良くなかったのではないかと思うからだ。

 

桔梗さんは本当に格好いい。

野木さんが作るキャラクターはアンナチュラルの三澄といい、仕事仲間として尊敬できる人物像を描くのが上手すぎるなと感じる。

桔梗さんは優しくて強くて、警察としての芯を持ってて、酔っ払うと可愛くて、はむちゃんとの関係性も最高で、とにかく愛らしい方である。

(因みに桔梗を演じた麻生さんはとってもほわほわした方でめっちゃ可愛い。

星野源さんファンとの事で共演時かなり照れてたらしく桔梗とのギャップを感じ、相まって可愛い。)

 

そしてそして。

一番の驚きはこちらのMIU404といい最高傑作ドラマが毎週!無料で!放映されていたという事実だ。

シンプルに恐ろしい。

恐ろしかったので、私は公式グッズを買い、円盤を買い、シナリオブックとメモリアルバッグを購入した。いや、見たかったので(欲しかったので)買ったに過ぎないのだが。

 

 

(ディレクターズ・カット版の感想、全力でお待ちしております。((追記:私が所持してる円盤はディレクターズ・カット版に加え、スタッフキャストの副音声実況等特典が入っているので、興味があればお貸しします。お声がけくださいませ。))

 

同意。久住は私もかなり好ましく思っている。

身近には絶対にいて欲しくないタイプだが、人間観察的対象においては、かなり興味のある人材だ。

 

前回の感想で野木さんはキャラ設定を細かく設定づけていると少し書かせてもらったが、久住に置いても例外ではない。

久住の過去についての内容を、菅田将暉氏は知っているようだが、勿論公表はされていない。

気にならないといえば嘘になるが、知らなくてもいいかな、と思うくらいには久住は得体の知れなさが魅力でとびっきり不気味なのが面白いのだ。

 

主題歌の素晴らしく自然な導入が、物語の質をより高めている。こちらもまた、当ドラマの強みである。

 

私が個人的に主題歌とドラマの絡みで一番好きな回は4話「ミリオンダラー・ガール」だ。

終盤まで絶望の中死んだと思われていた青池が、最後希望を持って現世の物語を終えたというのが、何度見てもグッとくるのだ。青池らを乗せたバスが高速を下りていく(降下していく)のに対し、青池が託した大切なものを乗せたバスが高速を昇り、飛行機で上昇していくという演出が、エモい。エモいという言葉で片付けたくないのがエモすぎるのだ。この演出だけで神なのに、そこに神主題歌をぶつけられるのだから最強なのだ。

 

(因みに一話は女の子が水溜りを踏むのに合わせ「たった一瞬のこのきらめきを」をの歌詞を掛けているらしい。エモイデスネ。)

 

 

 

 

 

 

MIU観てくれてありがとう!

MIU404。私が大学時代にどハマりしたドラマである。

何が好き、と問われればキリがない。

とにかく見応えが凄いドラマで、伏線回収があまりにも俊逸すぎるドラマと強く主張したい。

大概のドラマは初見が一番面白いか、2回目がピークのような印象だが(※私個人の感想)、MIU404は見れば見るほど細かい伏線が散りばめられている事に気づく事ができ、その度に悶絶必須なのだ。

書き始めて早々に宣伝になってしまうが、このドラマにはディレクターズカット版というものが存在する。ドラマの放送尺の都合上カットされたものを塚原監督が秒単位で厳選し、取り戻した完全版なのである。

此方の存在はまじでMIUがぶっ刺さった者は本当に、心から、観てほしいと渇望する。

特に最終話はかなり印象が変わるように思える。志摩の船でのシーンの台詞があまりにも多く削られているからだ。製作陣もやむを得ずカットした歯痒さを持つほどである。私はこのシーンで志摩の人間味をより感じ、増して彼のことを好きだと感じた。クスッと笑えるシーンも追加されてるから是非観てほしい。…以上、オタクからの宣伝でした。

 

話はずれたが、本題に戻ろう。

 

…わかる。共感でしかない。

私も倫理観や価値観に共感できるのは断然志摩の方。だからこそ伊吹の様な破天荒で、真っ直ぐで繊細な、所謂少年ジャンプの主人公のような眩しい伊吹に惹かれてしまう。

実際にMIUのオタクの中には、ドラマにハマった事がなく、アニメ好きの方もかなり多く見受けられる。MIUは勿論フィクションのドラマだが、時折躊躇なくリアルを突きつけてくる。そこの塩梅が素晴らしい。内容はリアルだが、メロンパン号のように垣間見えるスタッフ陣の遊び心(※実際の所機捜車は目立たないのが大前提のため現実ではあり得ない)と、少年のような正反対の2人の男の相棒っぷりがドラマ終了後も根強いファンを獲得し続ける理由なのではないかと思う。

 

余談だが野木さんはキャラクターの企画案を細かく設定している。

例に挙げると、404の2人を犬に例えるのなら伊吹はドーベルマン(狂犬)、志摩はボーダーコリー(牧羊犬)とされており、この例えからも手綱がっつり握られているというか、2人の関係性がわかる。

ドーベルマンの性格は飼い主への忠誠心、ボーダーコリーの欠点は賢すぎる※ネット調べ 点。賢く難しく考え過ぎる者には伊吹のような野生児が必要だろうし、暴走しがちな者には警察官としての正しい道を提示してくれる者が必要なのであろう。

 

この2人が相棒になってくれて本当に良かったと心より思う。

 

 

 

こちらの感想を見た時、歓喜した。

このドラマのキーパーソン、菅田将暉演じる久住の感想をいただけるとは。

菅田将暉は当時キャストとして公表されておらず、サプライズ出演。

今はMIUの感想を調べると久住の話題が所狭しと出てくるので、こちらのネタバレを踏まずに驚いてもらえて私も嬉しい。(ネタバレ無意識にしてなくて良かった、、、)あとごめん、その後のマンションのガラス割ったはめっちゃ笑った、いいねを差し上げます。

菅田将暉の関西弁っていいよな。

あの人となりが良さそうで、可愛げで、危なくて得体の知れない感じは菅田将暉だからこそ演出できるものだと思う。菅田将暉の芝居が私は好きだ。

 

〝 俺はお前たちの物語にならない “

 

この言葉で衝撃を受けた視聴者が一体何人いたのだろうか。

スタッフ陣も衝撃を受けたというこの言葉。

 

私もリアタイ時、衝撃を受けた記憶が鮮明に残っている。

道を外れた者の生い立ち、過去。

無意識のうちに彼の限りなく不幸に近い物語を築き上げていた自分に気づいたからだ。

この台詞、本当にどうやったら思い付くのか。

野木さん、恐ろしい。

また余談になってしまうが、こちらの台詞を話す時、久住が両手で目を覆い隠すのは菅田将暉氏のアドリブである。このシチュエーションがより一層台詞の強さを引き立てているように思える。

 

ここまでドラマを流し見しながら書いたのだが頂いた感想の半分でここまで長文になってしまった自分に驚いた。

駄文を長々と読ませてしまって申し訳ない。

残りの感想もよければ返したいので、簡潔に書くよう心がけようと思う。